書籍 マーク・ラムザイヤー著 藤岡信勝・山本優美子:編訳、藤木俊一・矢野義昭・茂木弘道
『慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破』(ハート出版)
評者 モーガン・ジェイソン(麗澤大学准教授)
解題
解題著者 一二三朋子(国際歴史論戦研究所 上席研究員)
著者のモーガン・ジェイソン氏は、1977年アメリカ合衆国ルイジアナ州に生まれ、現在、麗澤大学国際学部准教授(ウィスコンシン大学大学院博士号獲得(2016年、日本史))である。専門は日本史、東洋思想史、法哲学と幅広い。さまざまな文化圏の歴史意識、法意識を比較する過程で歴史の影響、思想史、法哲学などの影響に興味を持つ。2023年には、南京事件の真実を明らかにした論文“A Massacre in the Making: Separating Truth from Fiction about Nanking Think through the evidence for yourself”(https://dl2022.substack.com/p/a-massacre-in-the-making-separating)(邦題:進行中の「虐殺」: 南京に関する真実とフィクションを区別する 証拠を通して自分自身で考えること)(https://dl2022.substack.com/p/a-massacre-in-the-making-separating 2023年)がある。
今回、本欄で取り上げる同氏の書評は、マーク・ラムザイヤー著、藤岡信勝・山本優美子:編訳、藤木俊一・矢野義昭・茂木弘道:訳『慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破』(ハート出版)である。本書の訳者5名は、当国際歴史論戦研究所の所員であり、翻訳は事実上当研究所の事業の一環として行われた。この書を紹介したモーガン氏及び、モーガン氏の書評を掲載した歴史認識問題研究会の紀要『歴史認識問題研究』に謝意を表したい。
モーガン氏は、的確な慧眼を以て、同書の持つ歴史的意義及び学問における議論のあり方を論述している。また、ラムザイヤー氏の論文が日本語に訳されたことにより、ラムザイヤー氏の明晰な論理が、日本の読者にも伝わることは間違いないと断言する。そのうえで、現在も続く「歴史戦」の現状を知るためにも、『慰安婦性奴隷説をラムザイヤー教授が完全論破』は広く読まれるべきであると訴える。そして「近い将来、ラムザイヤー氏の他の多くの研究が、このような正確で読みやすい日本語に訳され、出版されることを希望する」という文で書評は締めくくられている。
