2024年7月16日
会長 杉原誠四郎
歴史認識問題研究会の協催、及び産経新聞社とJAPAN Forward の後援を得て、国際歴史論戦研究所は、慰安婦問題に関り、韓国、日本、アメリカの研究者を集結を得て、ここに「第3回 慰安婦問題を巡る国際シンポジウム 2024」を無事、終えることができました。先ずは登壇していただいた研究者と、聴者として星稜会館を集まられた聴者の方々に厚くお礼を申し上げます。
歴史は解釈を通じて認識されるものですが、それは確かな事実に基づいていなければなりません。解釈は多様にありえますが、それはいずれも事実に基づいたものでなければなりません。
1つの史実について、国家間では、国ごとに解釈は違うということがありえますが、その違いは、国家間の対立を深めるためのものであってはなりません。
日本軍に関わる慰安婦問題は、まさに歴史の事実から離れ、国家間の対立を掻き立てるものでした。しかしこのシンポジウムによって、慰安婦に関わる嘘は炳として明確になり、世界に建てられた慰安婦像は、もはや嘘の歴史運動、嘘の歴史研究の象徴となったといえます。
それどころか、慰安婦像の暗示するものは、歴史研究者がたとえ一部であっても、いかに真実を損ない、研究者の使命を果たすことができなかったか、マスコミはいかに社会を劣化させ、国家間の友好を損なうことに勤しんでマスコミの持つ使命を果たさなかったか、政府はいかに無能で政府の果すべき役割を果たさなかったか、です。慰安婦像はそれらを暗示する像だといえます。
言い換えれば、慰安婦像は慰安婦問題のみならず、歴史研究はどうあるべきか、マスコミ報道はどうあるべきか、国家は歴史に対してどう対応すべきかを教示する像であり、これから慰安婦像が撤去されて無くなっていく過程は、真の研究、真のマスコミ報道、真の政府の果すべき役割遂行が回復する過程でなければなりません。
韓国、日本、アメリカの正しい歴史研究者の集いとして、この「第3回 慰安婦問題を巡る国際シンポジウム 2024」は、歴史に輝くシンポジウムであったと思います。
最後に、当研究所は全て理解ある国民の皆さんからの支援に支えられて活動しています。このシンポジウムも国民の皆さんの温かい支援によって実現することができました。温かい支援をいただいた国民の皆さまに熱く御礼を申し上げておきます。