公益財団法人アパ日本再興財団が開催する「真の近代史観」懸賞論文で、矢野上席研究員および松木上席研究員がそれぞれ受賞しました。
最優秀藤誠志賞
矢野義昭(国際歴史論戦研究所 上席研究員、一般財団法人日本安全保障フォーラム 会長)
「ウクライナ戦争後の世界と日本の針路 ―多極化時代の一極として日本はいかなる価値を持つのか?―」
佳作
松木國俊(国際歴史論戦研究所 上席研究員、朝鮮近現代史研究所 所長)
公益財団法人アパ日本再興財団が開催する「真の近代史観」懸賞論文で、矢野上席研究員および松木上席研究員がそれぞれ受賞しました。
最優秀藤誠志賞
矢野義昭(国際歴史論戦研究所 上席研究員、一般財団法人日本安全保障フォーラム 会長)
「ウクライナ戦争後の世界と日本の針路 ―多極化時代の一極として日本はいかなる価値を持つのか?―」
佳作
松木國俊(国際歴史論戦研究所 上席研究員、朝鮮近現代史研究所 所長)
著者:Jason Morgan(麗澤大学准教授)
著者プロフィール:
ジェイソン・モーガン、麗澤大学国際学部准教授、ウィスコンシン大学大学院博士号獲得(2016年、日本史)、1977年にアメリカ合衆国ルイジアナ州生まれ、専攻は日本史、東洋思想史、法哲学などです。専攻に興味を持った理由は、体験したさまざまな文化圏の歴史意識、法意識などが異なっていて、それぞれ比較する過程で歴史の影響、思想史、法哲学などの影響に気付いたことがきっかけです。
出典:Substack, A Massacre in the Making: Separating Truth from Fiction about Nanking
和訳:一二三朋子(国際歴史論戦研究所 上席研究員)
解題
南京において30万人が虐殺されたというありえもしないデマは、これまであたかも真実のように語られ、信じられてきた。モーガン氏の論考“A Massacre in the Making: Separating Truth from Fiction about Nanking Think through the evidence for yourself”は、一方的で偏った英語の情報により語られ信じられてきた南京事件について、日本人による日本語文献を数多く紹介しながら、南京事件(南京物語)の背景を丹念に論究している。中でも池田悠『一次史料が明かす南京事件の真実―アメリカ宣教師史観の呪縛を解く』(2020 展転社)は、実は中国軍支援保護目的だった安全区・国際委員会を設立したアメリカ宣教師団こそが、南京事件の発信源であったことを究明した決定的な著作である。これまでの「南京事件」論争はついに決着を見たといえよう。池田の明らかにした南京事件の真実と同時に、アメリカの研究者が英語で紹介していることを、当の日本人はもっと知るべきであろう。